2008年03月12日
脊椎分離症・脊椎すべり症
今日は、脊椎分離症・脊椎すべり症について説明します。
脊椎の関節の骨が折れてて、脊椎の前後が分かれてしまったものを脊椎分離症といいます。
更にもともと脊椎は前方に湾曲していることから、ちょっとしたきっかけで分離した脊椎の一部が前方へ動いて、ずれることがあります。このようなものを脊椎すべり症といいます。
この二つの疾患は、先天的なものと後天的なものがあり、後天的のほとんどは、成長期にスポーツをする青少年に発症します。
脊椎の分離という症状だけをみると、日本人では、スポーツをしていない人でも5%くらいに分離がみられ、スポーツをしている人では10〜15%にあらわれ、さほど珍しいことではありません。
とくに腰椎の第4腰椎と第5腰椎の間に起こるのが一番多く、次に多いのは第3腰椎と第4腰椎の間です。
なぜ、スポーツをしている成長期の青少年に多くみられるかといいますと、青少年の脊椎の骨がまだ成長過程でしっかりでき上がっていないためと考えられてます。
脊椎分離症を放っておくと、脊椎すべり症を起こします。そうなると前方に移動した椎体が脊髄や神経を圧迫したり、椎間板に影響を与え、椎間板ヘルニアに移行することもあります。
靭帯や筋肉の強い人では痛みがあらわれにくいです。反対に靭帯や筋肉が弱い人は痛みが出てきます。またヘルニアの他にも脊柱管狭窄症もあらわれることがあります。
治療法としては、スポーツをしている人は直ちにやめてもらい、安静にしてもらいます。そうやって治癒するまで待ちます。又その間に緊張している筋肉などの緊張を緩めてあげたりもします。しかし腰は押さえたりするのはダメです。押さえることで腰の脊椎に負担がかかりひどくなったりします。
手術もありますが、手術が適応する症例はそれほど多くありません。
とにかく、無理せずに診てもらうのが一番いいですね。
脊椎の関節の骨が折れてて、脊椎の前後が分かれてしまったものを脊椎分離症といいます。
更にもともと脊椎は前方に湾曲していることから、ちょっとしたきっかけで分離した脊椎の一部が前方へ動いて、ずれることがあります。このようなものを脊椎すべり症といいます。
この二つの疾患は、先天的なものと後天的なものがあり、後天的のほとんどは、成長期にスポーツをする青少年に発症します。
脊椎の分離という症状だけをみると、日本人では、スポーツをしていない人でも5%くらいに分離がみられ、スポーツをしている人では10〜15%にあらわれ、さほど珍しいことではありません。
とくに腰椎の第4腰椎と第5腰椎の間に起こるのが一番多く、次に多いのは第3腰椎と第4腰椎の間です。
なぜ、スポーツをしている成長期の青少年に多くみられるかといいますと、青少年の脊椎の骨がまだ成長過程でしっかりでき上がっていないためと考えられてます。
脊椎分離症を放っておくと、脊椎すべり症を起こします。そうなると前方に移動した椎体が脊髄や神経を圧迫したり、椎間板に影響を与え、椎間板ヘルニアに移行することもあります。
靭帯や筋肉の強い人では痛みがあらわれにくいです。反対に靭帯や筋肉が弱い人は痛みが出てきます。またヘルニアの他にも脊柱管狭窄症もあらわれることがあります。
治療法としては、スポーツをしている人は直ちにやめてもらい、安静にしてもらいます。そうやって治癒するまで待ちます。又その間に緊張している筋肉などの緊張を緩めてあげたりもします。しかし腰は押さえたりするのはダメです。押さえることで腰の脊椎に負担がかかりひどくなったりします。
手術もありますが、手術が適応する症例はそれほど多くありません。
とにかく、無理せずに診てもらうのが一番いいですね。
Posted by 研修医 at 00:57│Comments(0)
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ついつい行きそびれていた明石駅前の水野整形外科クリニックに行ってきた。http://www.mizuno-seikei.jp/
昨年末以来、持病の脊椎分離症で腰が固まる位置が、右から左に移っている。
長年...
昨年末以来、持病の脊椎分離症で腰が固まる位置が、右から左に移っている。
長年...
脊椎すべり症の診断【海辺のランナー、もぐらのブログ】at 2010年02月06日 20:52